草食動物が草だけ食べて生きていける訳 [日常]
牛とか馬とか、草食の動物が草だけ食べてあんなに大きいのって不思議だな、ってずっと思ってました。牛は牛なんだから大きいんだ、と思ってました。←こんなんじゃ、何の説明にもなってませんが。
気になったので、ネットで調べてみると、わかりやすく書いてあるページを見つけました。
http://www.chemistryquestion.jp/situmon/shitumon_kurashi_kagaku114_animal_nutrition.html
以下、コピペ。
以下、コピペ。
草食動物、肉食動物の栄養摂取について。
私たち人間はタンパク質、脂肪、糖質、ビタミン・・・・など、いろいろな栄養素を食品からバランス良く摂取しなければいけませんよね。
でも、生物の中には、肉だけ、野菜だけ食べればよいものがいます。特にパンダなんて毎日「ささ」ばかり。人間の体は複雑なのでいろいろな物質が必要なんだ
と思いますが、パンダが「ささ」だけで生きれるほど、人間と比べて単純な体の構成だとは思えませんし、まして「ササ」を食べるだけで、全ての必要な栄養素
を体内で合成できるほど、人間より発達しているとも考えられません。
草食動物や肉食動物は何故いろいろな栄養素を食品から摂取する必要がないのでしょうか。
ご回答
このご質問に対し、水生動物の生殖にお詳しいある先生よりご回答を戴きました。ありがとうございました! 以下にそのご回答文を掲載します。
1)草食動物
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反芻動物(牛や羊)
反芻動物はヒトの胃に相当する部分の前に反芻胃という大きな袋があります。この反芻胃では、多くの種類の微生物が活動していて、植物に含まれるセルロース のようなヒトが利用しにくい繊維を分解しています。この作用により、繊維は酢酸、プロピオン酸のような有機酸になります。
反芻動物は微生物が作る有機酸を主なエネルギー源として使えますし、プロピオン酸からブドウ糖を作れます。ですからデンプンなどの糖質は必ずしも食べる必 要ありません。反芻動物が植物を食べると、植物に含まれるタンパク質は反芻胃の微生物によりアンモニアになります。
さらに微生物はアンモニアからタンパク質を作り直します。この微生物が作ったタンパク質を反芻動物は消化、吸収します。また、多くの水溶性ビタミン(ビタ ミンB群)やビタミンKもこれら微生物が作りますので、食べ物から必ずしも得る必要はありません。
脂肪の多くを全ての動物はブドウ糖から作れます。動物が作れなくて食べる必要があるリノール酸やリノレン酸は植物に含まれます。
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単胃草食動物(反芻胃を持たない草食動物、馬やウサギ)
単胃草食動物はヒトと同じように、餌に含まれる栄養素を胃や小腸で消化・吸収します。さらに、単胃草食動物は大腸が大きく、大腸で活動している微生物が作 る有機酸をエネルギーとして利用しています。ウサギは大腸の微生物が作る水溶性ビタミンを利用するため自分の糞を食べます。
2)肉食動物
肉食動物の消化管は短く、消化管に棲んでいる微生物は彼らの栄養にはほとんど役に立ちません。ですから、必要な栄養素を全て食べ物から得る必要があります。
肉類にはタンパク質が多く炭水化物は少ないです。彼らはタンパク質消化で得たアミノ酸からグルコースを作るので、他の動物よりたくさんタンパク質を食べることが必要です。
肉類には多種のビタミンが多く含まれます。ペットフードにはデンプンが含まれることがありますが、特に雑食化した犬と異なり、ネコではデンプンの消化は良くないです。
謝辞
ご回答をして下さった先生に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
私も御礼申し上げます。
難しい………。
何度も読んで、私なりの解釈ですが、、
牛などの反芻動物たちは、お腹の中にレストランをもっていて、
そのレストランの料理のもとが「草」なんだ。
草さえ入れとけば、ハンバーグやら甘いジュースやらができるので
それを消化吸収すれば食べたことになる、ってこと………、かな。
それすごいシステムですよね、驚いちゃった。
草が肉や卵と同じものに変わるんだもん、すごいよ。
肉食獣はそのシステムをもってないから、肉や卵を直に食べないと
いけないってことかぁ。
人に応用できたら、すごいなあ、いつかは応用できるんだろうなぁ。
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